1匹の 野良犬が 街を彷徨う…
行くあてなどなくて…ただ…
月明かりを頼りに 歩いてた…
足元さえ おぼつかなくて…
痩せこけて…猫にさえ 馬鹿にされ…
夜の街を 徘徊していた所に…
1人のホームレスが 近づき…
優しくしてくれた…毛むくじゃらの
その男は 優しかった…顔を撫で…
食べかけのパンをくれた…その男も…
腹が空いてるはずだったのに…
そんな…出逢いで その犬は ホームレスと
暮らし始めた…ホームレスの食事を
分け与えながら 仲良く暮らしてた…
2人は 寝る時も一緒だったし…
どこに行くにも 一緒だった…
でも そのホームレスは病を持っていた…
ある夜の晩に ホームレスは 犬にこう言った…
”私はしばらく旅に出る…”と…
犬は その言葉がわかっていた…
だから 歩いていこうとする 男の服を
噛み…離そうとしなかった…
そう 男は 死がもうそこまで来ていたのが
わかっていた…だから…
自ら命を絶とうとしていたのだった…
犬は その男の顔を愛おしそうに 舐めた…
”ありがとうよ ありがとう”男はそう言うと
犬の体を抱きしめ 泣いていた…
しばらくして ある日の朝に ホームレスが
1人…街の明かりがつく 下で横たわって
いるのを見つけた人がいた…
そのとき 側には連れ添うように
1匹の犬が 大事に抱きしめられて…
共に命を落としていた…
それから その街角の明かりの下は
花束が 供えられるように
なったと聞いている…
ホームレスと犬の 為に…
いつまでも…
詩人〜今人…
こんばんは…
何故か 眠れなくて 少し悲しい
話を 書いてみました…
でも…ホームレスと犬は幸せだったに
違いなかったと思います…
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