2020.02.07 13:21" 消えればいいのに "何気ない悲しみがとめどなく溢れ 言いようのない悔しさが喉元をかきむしり伝う涙の跡が乾く間もなく押し寄せる波のように伝いおちるどうしようもない気持ちの塊を握り潰したくて震える右手胸に当てた時には もう悲しい気持ちも悔しさも消えれば良いのに
2020.02.03 20:24" 中也 "" 中也 "汚れちまった中也が愛おしいわたしも人なりに汚れてしまったこんなはずじゃなかったあの日の過ち精算出来たのは長い歳月があったから海を背にして涙を飲んだ笑いあったあの日にもう さようなら今日も後ろで風が吹く
2017.06.05 02:09親知らず…親知らず 長い間お世話になりました…そう思いながら歯の根 奥に刺さる針硬直する 神経と体抜くまでの 不安な気持ち先生が 抜歯の器具を手に…歯に触る…メリメリ…メリメリ…静かな 抜歯…抜き取られた 智歯歯を眺める 先生の目それを みている私大きな綿噛み締めて無言の状態返事に頷く私抜いたという実感が 込み上げ小さな頃に抜けた歯の上か下により縁の下に投げたり高いとこに投げたりしていた 小さい頃を思い出していた…今まで ありがとう…親の知らぬ間に生える歯よ…詩人〜今人…
2017.05.27 01:44冷たい手すり…冷い 手すり 凝視する眼…燕の羽根の 散々たる残骸意識朦朧旅の疲れの中 脳裏に鳶 よぎる階段の明かり 全てを物語る あの日 鳶 低空を飛ぶベランダ 横切った胸騒ぎ 現実引き戻す毛は抜かれ命の尊さ 心を刺す…扉の上の巣親二羽が不思議そう私らを見る…姿海外の日本人の死扉の上の二羽の燕安心する 心の切なさ疲れを 悲しみに 変えた瞬間 刻は 漆黒の時間に取って代わる他の命が奪われた人とは身勝手自己嫌悪な夜の自分と 闇の中の私 許しておくれよ…許しておくれ…詩人〜今人…
2017.05.15 05:05一瞬で…一瞬で 命は消える見えない時の中で…いく道で普段会わない人と話して 父を迎えにその差10分いく道で それは起きた車が軽く混んでいる少し待って 裏道へ見えたのは正面衝突した軽二台お互いに前面は潰れて形はなかった抗えない 運命ひょとしたら私達だった あの空白の時間恐怖が私を襲った背筋がゾッとした可愛い息子と娘が頭に浮かんだ涙が出てきた…一瞬で全ては消える心も 記憶も全てが…無になる…見えない世界の住人になっていた…その場に縛られる見えない姿で…詩人〜今人…
2017.05.11 03:11消える夢…あなたが消える夢まっとうした使命を 成した時消え逝く 腕が透明になってゆく空気のような手に透明になり手を握る腕が透けていく 悲しくて 切なくて消え逝く その体涙が止まらず悲しみが溢れ出す あなたが消えてしまう大好きな あなたが 空気のように 触れているのに形はなく空気を掴むように消えていく… 悲しくて… 悲しくて寂しくて… 切なくて 消えないで…消えないで…私を置いて行かないで…わたしを置いて行かないで…詩人〜今人…
2017.05.10 13:58蛍の命奪う…蛍の命を奪うハザードランプに群がる 蛍の光光の力を明滅し命が消えていく蛍の光に 感動して 人は知らないと 過ちを犯す切なげに光る 蛍の光命をかける 蛍よ命を削り 死を早め可哀想な事をした もうしない 儚い命を使わせ光らせていた君の光の魂をもう2度と奪いはしない 健気な 蛍よ…優しい光を今年も見せておくれ… 命の限り 光り輝いて…詩人〜今人…
2017.05.07 13:00季節外れの遅い桜…季節外れの 遅い桜を一輪 見た 高くて 見えないけど 彼女は 咲いていた 新緑の芽吹く葉に混じり淡い桜を見たあれは 幻なんかじゃないあの時見たのが 最後だった君の儚い 微笑みのように看取ってあげたかった手を握ってあげたかった冷たくなる手を 温めてあげたかった…遅咲きの 儚い桜のように一輪のソメイヨシノが微笑んでいるように見えた待っててくれてたんだ僕に会うために 桜がみずから 散らすのをおくらせてくれたんだ…春のツツジ咲く赤い花が満開だったのに桜は儚い 淡い色を恥ずかしげに散らしながら 次の日には君はいなかった… また 来年も出逢いたい散ったはずの 桜は最後まで 命をかけて...
2017.04.15 02:40息子の歌声…賑やかな 息子の歌声たった5日しか経ってないのに帰って来た 家が途端に 明るくなるまるで 一陣の風が 部屋の端から 端まで 走り抜けていくよう家族がいるのは 本当に幸せな事だと 改めて思い知らされるこんな 気持ちを抱けるのは幸せな事だと 思う世界では あらゆる命が無情にも 突然 命を奪われ あり得ないことが 実際に起きている 私には 声にも出せない悲しみの声が 聴こえる気がするこの小さな 両手に入れた小さな幸せの光を守らなければ… 悲しみを背負った誰かの為に幸せにならなければ…詩人〜今人…
2017.04.03 02:35 1日1秒ごとに… 1日1秒ごとに 悲しみが増えるみえない世界で 悲しみが涙を流す 雨の後の花にさえ 雨の後には花さえ涙を流しているあれは 雨粒に見えるけど悲しみに明け暮れた人には泪にみえる 綺麗なものさえ涙を流す 幸せの中の涙とは違う 悲しみの 涙…色んな人がいる優しい人や 強く我慢してる人冷たい人や 心のない壊れた人間ありふれた 日常にも悲しみは増えているわたしは 願う 幸せの数も同じくらい起きていてほしい1日1秒ごとに 真紅に包まれた 赤ちゃんが生まれる幸せの瞬間悲しい報道子供の心の見えない叫び 生きていけるはずの 悲しい生まれこの世界の全てが幸せに 1秒ごとに包...
2017.04.01 12:28 桜は切ない恋の花… 桜は切ない恋の花咲いてるうちは 咲き乱れ見る者を魅了する枝の先まで 咲き誇り風に震えて 夜桜 咲き乱れたった一夜の雨風で花の終わりを告げる花まるで 儚い恋のよう初々しい 恋を抱いた女の子の一番最初の 初めての恋風に揺られ 散らしてくせめて優しく散らせよ 乙女そして 散らしながら 大人の女性に近づいていけ 葉桜 風に揺られて想い出になって行く消えない 淡い 色と共に 詩人〜今人…