2017.05.27 01:44冷たい手すり…冷い 手すり 凝視する眼…燕の羽根の 散々たる残骸意識朦朧旅の疲れの中 脳裏に鳶 よぎる階段の明かり 全てを物語る あの日 鳶 低空を飛ぶベランダ 横切った胸騒ぎ 現実引き戻す毛は抜かれ命の尊さ 心を刺す…扉の上の巣親二羽が不思議そう私らを見る…姿海外の日本人の死扉の上の二羽の燕安心する 心の切なさ疲れを 悲しみに 変えた瞬間 刻は 漆黒の時間に取って代わる他の命が奪われた人とは身勝手自己嫌悪な夜の自分と 闇の中の私 許しておくれよ…許しておくれ…詩人〜今人…
2017.05.13 14:13広いお空…鳥の羽 一枚抜けた鳥の羽 二枚抜けた鳥の羽 3枚抜けた心の羽 気づかず折れた空に飛べない 私鳥心の羽はもう生えないだって 飛ぶ気が失せたから 代わりに 逃げるの早くなり靴も履かずに急ぎ足鳴き声聞こえず声出ない抜けた 心の羽の後寂しそうに後だらけ飛べなくなった私鳥広いお空を見上げてる広いお空を見上げてる詩人〜今人…
2017.05.10 13:58蛍の命奪う…蛍の命を奪うハザードランプに群がる 蛍の光光の力を明滅し命が消えていく蛍の光に 感動して 人は知らないと 過ちを犯す切なげに光る 蛍の光命をかける 蛍よ命を削り 死を早め可哀想な事をした もうしない 儚い命を使わせ光らせていた君の光の魂をもう2度と奪いはしない 健気な 蛍よ…優しい光を今年も見せておくれ… 命の限り 光り輝いて…詩人〜今人…
2017.04.30 22:08鳶と燕の夫婦…鳶が低く飛びながら 家の間近まで 燕の夫婦を狙って 追ってくる生きていくものの運命なのはわかる頼む 逃げておくれ可愛い子供達がこれから産まれるんだ換気扇も脅かさないように つけていない だから 捕まりさえしなければ子育てが出来るはず生き延びて 捕まらずに家族で飛び立つその日まで… 詩人〜今人…
2017.04.25 06:18燕と妻…春の燕の飛来する日からここぞと決めた 二羽の燕の夫婦泥団子や藁など 積み上げる事に一生懸命ごめんねと言いながら土を払い続けていたけど二羽の献身的な 愛の巣作りの姿に妻が負け 作る場所を 確保してあげたこれで 子育てが出来るよ!卵落とさないようにしっかり 夫婦で育ててね 去年の子供達が 帰ってきたら自然の営みが 微笑ましく子燕の鳴く 声が早く聴きたい…きっと 賑やかになるに違いない詩人〜今人…
2017.04.23 03:46大人になった子供達よ…春晴れの 雲ひとつない空に軒の下に 幾度も 通い詰める 泥を加えてくる燕よ巣を作らせてあげたいが巣をこしらえる場所があまりに良くないのだ何故なら 風に揺られ乾いている 洗濯物がお尻から出す 糞が落ちまた 洗い直さなきゃならないのだ子育ても しなきゃならないのはわかるが どうしても場所が良くないのだ言葉がわかれば 一言声をかけるがそうもいかない 人とは身勝手な生き物なのだお前達は早く 子やらいを済ませたいだろうが本当に燕よ 申し訳ない 春の風と共に来た 去年の可愛い大人になった 子供達よ…詩人〜今人…
2017.04.08 13:48恋の歌…ベランダの窓を少し開ければ夜の風が 少し涼しく何日も前より アマガエルの合唱が あちらこちらで鳴いているアマガエル達よ 鳴く程に恋人を見つけれないのか 私を見つけてと 鳴かなければいけないのか?私には 恋の歌には聴こえるがどんな歌詞かわからぬのだお前達の歌がわかればいいのにどんな 愛を歌っているのか私は聴いてみたいきっと わかれば より一層お前達の恋の歌に 酔いしれる事が出来るのに… 詩人〜今人…
2017.04.03 09:08 燕の巣… かなり昔である 春の燕の巣を石を投げをして 落としていた 子供らがいた親鳥は駅の入り口で8の字を描きながら 飛び回っていた真下には無残にも 苦労して 育てていた 子ツバメ数匹と田んぼの土で作った 巣が 悲しくコンクリートに打ち付けられていた私は車からおり 命の大切さを諭しながら その子等の親をまった数匹のうち 一羽だけ辛うじて生きていた このままではと思いダメだとわかって 連れ帰ったしばらく 育てながら懸命に育て 羽も生えたがやはり 自然を育てるのは難しかった私は 辛さと...
2017.01.19 00:40優しい人…優しい 優しい 優しい人あなたは 私の優しい人小鳥がそばで鳴いている緑色のウグイスらしい私に見せたくて 風邪のしゃがれた声で私に話しかけるあなたは 優しい 優しい 優しい人きっと 鳥も 優しい鳴き声だったんでしょう 詩人〜今人…
2016.09.27 06:55アダンソンハエトリグモ…トイレヲ パトロールシテイルアダンソンハエトリグモキョウモタビヲシテイル トコロニデアッタピョンピョン ハネナガラ ドコイクノエサハ ソチラニハ イナイヨダイドコロノ ナカニ イマスヨッテ コエカケタケド シラヌゾンゼヌキョウモ ウチノナカヲ タビシテクレテアリガトウ ドウチュウ ムスメニミツカッタラ コエカケマスガキニシナイデネ 詩人〜今人…
2016.09.25 22:38夜明けに目を覚まし…朝の明るい 夜明けに目を覚まし時折聞こえる 近き海の さざ波の音に耳を傾け虫達の優しい音の奏でる 音楽会に耳を澄ませながら 空と言うスピーカーがその音の優しき調べを増幅させているそう コンサートホールに1人でいるよう音が住宅の壁に反響して 鳴り響き 眠れない心は和みを知り また 眠りに誘われる魂は 震え その音楽を 静寂の中で聴いた私は 野原にでも 寝ているように眠りの世界をひたすら楽しんだ 詩人〜今人…
2016.09.21 06:08パンツとヒバリと猫と空…揺れる 揺れる 洗濯物のパンツがヒラヒラ風になびいて ヒラヒラ ヒラヒラパンツの向こうで ヒバリが鳴いているヒバリの向こうじゃ 猫がソロリとソロリ近づいて来る ヒバリは賢く 空に逃げた猫は 飼い主が来て 家の中に抱きかかえられて 目線は空を仰ぎ名残惜しゅうに 連れていかれるそれを見ていた ヒバリが鳴くなんて言っているのだろうかしきりに 鳴いている その声がやけに台風の去った 青い空に 甲高く 響いていた… 詩人〜今人…