旅を続けていた 旅人は 今日は
森のはずれにある 切り株に座り
手紙を書き始めました
”私を知っている あなたへ
今 小鳥がさえずる 森の外れの古い切り株に
座り この手紙をしたためて
想いを書いています この手紙を見てくれる
あなたは とても 優しい方だとお見受けします
私は 詩を書きながら 旅をしています
色んな所で 想いのままに 書き
そして 誰かに私の詩を見てもらいたいから
詩を書いています
私の詩とは 想いです
皆さんに書いている想いや
あなたに書いている詩にも 見えるかも
知れません
全ては 私の心が書く 想いの詩です
この手紙は この切り株の上に 置いていきます
よろしければ そっと読んで そっと
同じ場所に 置いて欲しいのです
次に読む方の 心に触れるために”
そうしたためた 手紙を切り株の切れ目に
差し込み 旅人は去って行きました
後ろ姿は いつもの 優しい詩人の姿でした
森の動物達も 不思議な顔して
覗き込みに来ています
詩人〜今人…
旅人の旅は まだまだ 続いていきます…
次は どこで 逢えるでしょうか…
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