私が生まれた町には 港があり
昔は 大小の船が 所狭しと浮いていた
でも 今はもう あの頃の 面影のあった
船はほとんど 焼き払われて もう無い
あの 荒波にも 立ち向かっていった
港の屈強な漁師達も 歳には勝てず 竿ではなく
それぞれが 杖を握って歩いている
港に これから やってくる 北のカモメさえも
餌のおこぼれも もらえずに
今年も 鳴きながら 虚しく
空を飛ぶだけだろう
昔に 賑わっていた筈の あの頃の 港は
今ではもう 風に晒され 風化しながら
秋を また迎えようとしている
詩人〜今人…
私の父親も 漁師でした…
五年前に漁師をおりて 今では 歩くのでさえ
やっとです…一本釣りの 漁師の父に
育てて貰った事が 私にとっては 誇りです…
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