2017.06.03 12:31お母ちゃん…アマガエルの鳴き声 暗闇の中 癒し声田舎の暮らし涼やかな虫の声満天のプラネタリウム流れ落ちる星一瞬の光の線月夜の満月の優しさ窓に来る 黄金虫 光る蛍の明滅小さな頃の母との 町の灯り巡りカブトムシやクワガタ 小さな私と妹喜ぶ兄妹懐かしき 想い出いつまでも忘れない…夜の父から逃げた夜の母との虫取り優しい お母ちゃん…詩人〜今人…
2017.05.29 15:32なりたい…月になりたい朧げに 空に 浮かびたい誰も知らない花になりたい寂しく ないよに太陽を 見上げ風に 揺れてたい落ち葉になりたいいつか 土になり 腐葉土と化し 花を咲かせたい自然になりたい何者にも 流されず刻を感じて時間すら 忘れてただ 命を感じたいそして季節になりたい四季折々の悠久の刻を我儘に 感じたい…出来れば感情をなくしたい…詩人〜今人…
2017.05.27 10:41怒られたい…たまには 怒られたい そう 息子が呟く大人になって 見せた子供の心素直な 気持ちは笑顔を作り目尻が下がる困惑する 私一瞬 時が止まるもう 今では怒ることがないいつのまに 怒られない 子供になったのか叱って 泣いてた鼻水垂れてた我が息子父として人間として 息子を 大人扱いしていた大地に植えた 小さな木が空を見上げいつまでも流れる雲を見上げていた…詩人〜今人…
2017.05.14 13:16真っ青な空…真っ青な頭の上 白い綿菓子宮沢賢治さんを想い自然の中に身を投じ耳で風の音を聞き肌で 触れる風草木が震え春から初夏に近づく 山々真っ赤な蛇苺に懐かしさを感じ野に咲く花に生きている実感を感じる心象スケッチ心で見る 自然の優しさ温かさ命は煌めきに溢れ生きる命が跳ねている妻が呼ぶ声娘と息子が探す声呼ばれたら生きている実感に溢れ 無の自分から父親に戻る…自然が呼ぶ自然が 好きだから…その風 草の重なる音蜂の羽音幸せの 実感に生きるを感じるままに…詩人〜今人…
2017.05.11 20:59朝から…朝から 辛い夢を見た障害者になる前の夢何も出来くなった虚無に支配される夢私は 辛かった子供の笑い顔が辛かった笑いかけてあげてさえあげれなくてでも 今は 私は抽象画詩人絵を詩にして語る者…絵を言葉にして語る詩人…私は負けない運命は決まっていてももし この身が朽ちようとも私は奏で続ける見えないハープを弾きながらこんな私ですが私を好きだと言ってくれる方の為に前進します…赤い朝日に向かって…詩人〜今人…
2017.04.17 06:52お母ちゃん…小さな子が 母親のスカートを握って泣いている小さな頃の 私も同じだったいつも 母にくっ付いていた泣きながら 鼻水垂らしていつも 腕で鼻水を拭いグジュグジュ言いながら母についていた気づいたらもう 43歳二児の父…母から生まれたひ弱だった息子は母に心配されながら未だに 母親想いだ熱を出して 看病を夜通ししてくれた 優しい母台所でそっと泣いていた 寂しそうな母どの母も 私のかけがえのないお母ちゃんだ…詩人〜今人…
2017.04.05 06:46 初めてのシェーバー… 息子君 初めてのシェーバー生えた髭は 子猫の優しい毛並みのよう息子君の髭は まだまだ 柔らかいシェーバーが頑張っても柔らかくて そり残りがあってちょこっと残ってしまう これから 成長しながら立派な硬い髭になるまで息子の髭よ 頑張れ大人の髭になったら立派な大人の仲間入り私のジョリジョリ髭のように立派になって行け詩人〜今人…
2016.09.24 01:45家族4人で…家族が出来て 4人で お風呂にも 入ってたけどいつしか 息子は 1人で 入るようになってた大人の階段を 一歩つづ上がり今、中学最後の運動会を 見ている曇り空で 雨は降りそうだけど 自閉症の息子の成長は 青空のように 蒼く爽やかだ…そんな 息子に 愛情一杯の黄色い声援が沢山飛んでいる… 詩人〜今人…
2016.09.16 05:31父がよく作ってくれた…まだ父が 元気だった頃 よく作ってくれたおネギのたくさん入った 卵の厚焼き醤油の塩っ辛さとお砂糖を少しいれて自信を持って 卵を焼いてた 父は一度だけ 卵を焼いて失敗した時があった悔しげに 失敗したねやぁと 言葉少なめに悔しさを露わにしたあの味は忘れないけど あの時悔しがって負けた顔した 父の顔が やけに脳裏に焼き付いている 詩人〜今人…
2016.09.09 23:40風が教えてくれた 親孝行…部屋を通り過ぎた 風が ふと 教えてくれた父に親孝行しようと 思い立って 電話をした私は 父と母と妻を連れて急遽 温泉に向かった山の上の風は 涼しさが増して 秋を沢山実らせ 黄色いろが目立つ風景がまばらに見えた 私は 覚束ない 父の姿を見て あの頃の父の逞しい漁師の体はもうない事を改めて知ることになる…背中は曲がり 頬はこけて 手には 痣が沢山繋いだ手が 心なしか 微かに震えていたシャワーをかけて、タオルで石鹸つけて曲がりくねった人生のような浮き出た背中を優しく洗いながら こう言った”おまんのあの時の体はもうないね…お父ちゃん”そうゆうと”そりゃそうよ”と父が返してきた 何気無い会話に 周りの男達が 耳を澄ませていたこの体に 支えてもらいなが...
2016.09.03 07:36私が生まれた町…私が生まれた町には 港があり昔は 大小の船が 所狭しと浮いていたでも 今はもう あの頃の 面影のあった船はほとんど 焼き払われて もう無いあの 荒波にも 立ち向かっていった港の屈強な漁師達も 歳には勝てず 竿ではなくそれぞれが 杖を握って歩いている港に これから やってくる 北のカモメさえも餌のおこぼれも もらえずに今年も 鳴きながら 虚しく空を飛ぶだけだろう昔に 賑わっていた筈の あの頃の 港は 今ではもう 風に晒され 風化しながら秋を また迎えようとしている 詩人〜今人…
2016.08.31 03:24おまんの息子じゃない…俺は おまんの息子じゃない怯えちょって 何も言わんとに 近寄ってくる お母ちゃんが 怖うて 後ろに下がりながら 縮こまっていきゆう 夢をみたおまんの子供やに おまんの息子やに 近寄って来だいたら 怖うて 怖うてほんまに 知らん人が 近寄ってくるように夢の中の お母ちゃんらしき人が俺に 触れたら 映像が 途切れて起きたら 誰もいない 寂しい空間に1人ぼっちやったベランダの洗濯もんの 隙間から見えちゅう空は 蒼く 網戸からは 秋の装いをした物悲しい 風が ソヨソヨ吹きよう みたいでコッソリと入って来よった… ...