命を賭した蝉を 蟻が土に還すために
腹の中まで 空洞にしているのを見ている
蝉の亡骸が 蟻の群れに 埋もれて
微かに その体が左右に動いている
生きる為には 仕方のないことなのだ
そう 割り切るように 思いながら
わかりきっているのに 何故か ひどく悲しい
この夏を 一生懸命 生きた命が 同じ虫に
よって 生き残るために 餌となり
糞となり 土に還っていく
そして 大空を飛んでいた 羽が
ポロリと外れ 何匹かによって
引きづられているのを見ながら
大空を飛んでいた 蝉の羽の記憶を
想い出していた
詩人〜今人…
まだ 昨日まで裏山では 最後の組の蝉が
鳴いていました…
似たような詩がありますが それも個性だと
捉えていただくと嬉しいです…
同じニュアンスであっても
別物だと考えています…
ご了承くださいませ…
0コメント