まだ若い頃
一羽のアオサギが 船の垂れたロープに
陣取り 水面近くに 通る魚を見ていた
ジーッと 静かな時が 夜を進んでいく
おもむろに アオサギが 動いた瞬間
奴は 獲物を捕まえた
しかしである…
獲物が40㎝はあるイダ(ウグイ)を捕まえたが
あまりに 体より重いため 離すまいと
ロープが激しく揺れながら 獲物を咥えたまま
とうとう 欲に負けてしまい 一緒に
バチャバチャと 一緒に落ちてしまった
その後である 流石に命には変えられまいと
獲物を嘴から離して 水でバタバタ
なんとか 垂れてたロープにつかまり
イダとの格闘は終わってしまった
体をブルブルふりくり 水を弾き
何事もなかったように また 銅像のように
ロープに垂れながら 知らん顔
欲を出せば命をなくすとは よく言ったものだ
アオサギは シーンとした中 何事も
なかったように 静かにしてたが
まだ 若かった私は 大笑いしてしまった
自然が起こした ハプニングだった…
詩人〜今人…
アオサギのジーッとする姿は
無我の境地である…
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2017.03.26 00:26
2017.03.26 00:07