2017.05.27 01:44冷たい手すり…冷い 手すり 凝視する眼…燕の羽根の 散々たる残骸意識朦朧旅の疲れの中 脳裏に鳶 よぎる階段の明かり 全てを物語る あの日 鳶 低空を飛ぶベランダ 横切った胸騒ぎ 現実引き戻す毛は抜かれ命の尊さ 心を刺す…扉の上の巣親二羽が不思議そう私らを見る…姿海外の日本人の死扉の上の二羽の燕安心する 心の切なさ疲れを 悲しみに 変えた瞬間 刻は 漆黒の時間に取って代わる他の命が奪われた人とは身勝手自己嫌悪な夜の自分と 闇の中の私 許しておくれよ…許しておくれ…詩人〜今人…
2017.05.11 03:11消える夢…あなたが消える夢まっとうした使命を 成した時消え逝く 腕が透明になってゆく空気のような手に透明になり手を握る腕が透けていく 悲しくて 切なくて消え逝く その体涙が止まらず悲しみが溢れ出す あなたが消えてしまう大好きな あなたが 空気のように 触れているのに形はなく空気を掴むように消えていく… 悲しくて… 悲しくて寂しくて… 切なくて 消えないで…消えないで…私を置いて行かないで…わたしを置いて行かないで…詩人〜今人…
2016.10.01 13:07一つでもありますように…あなたは 何かを やり残したことが ありますか私は 後悔ばかり してきましたあなたは 悲しい別れをした事が ありますか私は 何度か あります ヤケになった日も…あなたは 父と母に 感謝した事が ありますか私は ついこの間に 泣きながら 父と母の子に生まれてきてよかったと 伝えました生きているうちに 感謝できる事が 出来ました私にとっては 生きている上で意味があり父と母がいたから今がありますあなたのお父さん お母さんや誰かに伝える何かが 皆さんに 一つでもありますように 詩人〜今人…
2016.09.25 04:34空を憶えている…この似たような 空を憶えている乳白色に灰色が混じっている 曇り空が私には語りかけているよう”もう 嫌な出来事は忘れよ もう忘れよと”道はずっと 前に続いている 歩いて行ける先は行き止まりかも知らず 迂回路があるやも知れず素敵な人生を変えるような 出逢いがあるやも知れずだから 前に少しずつ 少しずつ 歩いてみようその足を休ませながら その体を休ませながらまだ見ぬ道は まだまだ遥か遠い 詩人〜今人…
2016.09.22 03:14青空と釣り…曇り空に 青空を思い出しながらあの時の 秋のダムの風景を思い出す湖面を吹き抜ける風 波立つ船の後至近距離でのラバージグ見える魚の影 合わせると魚が浮上して外そうとテールウォークをして ロッドを倒して凌ぎながら そのまま引っこ抜く 私の中の私が そこにはいる…無心になって 魚を探す パズルを合わせ魚にたどり着くまで 必死に投げ続けていたまた BASSに会いたい …彼らと向き合いたい… 詩人〜今人…
2016.09.21 07:07いる時には お前が見えなくて…夢を見過ぎちまった 夕焼けのボロアパートに夕陽が差し込んだら カーテン越しに 眩しくて起きた部屋には お前が出て言ったままのまんま全然 変わっていない”いる時には お前の姿が見えなくていない時には お前の姿を探す”台所の食器を真面目に洗ってたらテレビからニュースが流れたろくでもねぇ奴が また つかまったって話いつものくだらねぇ ニュースいる時には 話は聴かなくてさいない時には 聞いてないふりして 話を聴いてた 今は お前が 恋しくてさ 涙なんかも浮かべたりして情けないったらありゃしねぇ いる時には お前の姿が見えなくていない時にはお前の姿を探すいないお前は もう 戻る...
2016.09.18 21:45現実と眠り…現実と眠りの 間の時 体が震える…私の病は 病気より 薬なのかもしれない体の全てが 拒否反応を示す 瞬間包帯に巻かれた ミイラの全身が動く 痛くもない 無感覚の症状が 突然起きる全神経に 電気が走り勝手に震えるこんなんじゃなかった…こんなになるはずじゃなかった…フランケンシュタインじゃないゾンビでもないロボットでもない 生身の体で 脈々と 血が息づいている脳のてっぺんから 爪先まで…生の血が通ってるんだ…その証拠に涙まで溢れてくる…止まりを知らないまま あの日のお前が 語りかけてくる 大丈夫だと… 詩人〜今人…
2016.09.18 09:55いつもの帰り道…寂しく帰る いつもの帰り道 道で縄跳びする子が スローモーションになる茜空が まともに 見える夕方の 西の山の上頭の上を渡り鳥が 新しい土地を求めて やって来る歩く道が 涙でにじんで見えなくなる寂しさが込み上げてくる縄跳びの子供達の笑い声が 哀しく響くアパートの前に来たら 家族の顔が涙目に浮かんで 立ち止まったもう 涙は 止まらなかった… 詩人〜今人…
2016.09.16 22:02静けさの中…朝の静けさの中 また 虫たちのオーケストラが続くそして私は秋を感じている 肌が 扇風機が寒いと言っているから体を横たえて スイッチを押して消したら 自然の虫たちのオーケストラだけが響きわたっていた 秋の虫はどれもが 子孫 &nbs...
2016.09.12 12:55心が叫んでる…心が叫んでる…命が息づいている愛が 知らせてる 忘れた何かを 思い出すためにあの時の星の記憶が蘇るあの夜の 星だけが 生きる意味を知っている 夜の蛙が鳴く夜に そっと 星を見に行こう瞬きを始めた月が 恥ずかしそうに 雲を前に挟みながら 照れている…星はキラキラ輝きながら優しい気持ちで月を見守っている… 詩人〜今人…
2016.08.26 00:10嘆きの見えない雨…晴れた日に 嘆きの見えない雨が降る湿った 気分は ジメジメとして 体を蝕む体を 1匹の ナメクジが這うように透明の道筋を光らせ 私の胸の上を這うゆっくり ゆっくり と あの 昨日咲いてた季節外れの 紫陽花が つい こないだまでの忘れた 記憶を 呼び起こす這い回る ナメクジが カタツムリなら思い出す 事も ないだろうに 詩人〜今人…
2016.08.25 12:17去りゆく日の彼女…去りゆく日に別れた 君が あの席にいた運命がまるで 悪戯をしているよう空気が 張り詰める 感じがピリピリする知っている男と 同じ店にいて 声が響く私は 知らない振りを しながら 家族と 素知らぬ話をしながら 父親になる水を飲みながら 食事を口に運んで 食べながら 娘と話すと 無邪気に笑うふと 視線の先が 勝手に揺らいでいた氷水の入った水が 滴り落ちるまるで 冷や汗のように 幾度となく今は 命をかけて 守る者がある食べ終わり 妻に先に出ると 告げたまま出口に向かって歩いて行ったしかし 散って行った 花弁は 声となって 舞い落ちた…そして 最後に囁いた…私は そのまま 視線を合わせぬまま 外に出た娘が手を繋...