2017.05.11 23:28切り株…森の中に 切り株が切られたばかりの 切り口からは 樹液の血が染みいでる宿していた 樹の命切り口は 時を経て苔に生され虫が住まい生きる 宿主を宿す小さな 木の実芽を出し魂を宿す何故に私だけが切られるのか考えすらせずなりゆくままにそれすら自然に任せて 人も樹も生きている詩人〜今人…
2016.09.29 11:51旅人の旅…旅人のことを知っている者は 森の動物達だけ 暗い森から 賑やかな街砂の砂漠、海の見える海岸の街 色んな所に行ったそんな中で 出会うのは人より 動物達だけが多かったそう 旅人は人が苦手だった 森の動物達はすぐに友達になれるから旅人は心を許せた 今日も 足を怪我している鹿を手当てしてあげた鹿は何度も振り返りながら 子供達を連れ日の差し込んだ 場所から 山奥に消えて行った旅人は少し微笑みながら小さく手を振った旅人は 苦手になった 人をまた好きになる為に長い旅に出たのだったそれでは 旅人のお話は また今度… 詩人〜今人…
2016.09.04 06:49秋のダムと猪の遊泳…秋のダムにボートで 釣りをして移動している時 1匹の大人の猪が広いダムを 対岸に 泳いで渡って行くのが見えた私達は ボートで 後ろからついて行きながらさながら 遠泳大会かと 思う程に頭から上を 高らかにあげ 鼻息荒く大きな 猪鼻をひくつかせ チラチラと私達の方を見ながら 懸命に泳いでたまさに あの巨漢を物ともせずに あの猪は 深いダムを 一生懸命 泳いでたしかし 対岸の上がる場所が悪く 90度の急斜面を猪突猛進の如く 半分くらいまで かけ上がり物の見事に 落っこちてしまった その滑稽さに 生まれて初めて お腹を抱えて 笑ってしまったのだが その猪は くるりとルート...
2016.09.03 03:07秋がやって来た…秋の季節がやって来た寂しいな 寂しいな 人肌恋しく 人恋しい 山道にゃ 毬栗 転んで 実がいっぱいキノコも 山にゃ 生えている色んな秋が やって来た色んな秋が やって来た河原にゃ 秋の風吹きゃ ススキがお辞儀鮎のお腹にゃ 卵が沢山 色は鮮やか 化粧する秋の 空には 魚みたいな うろこ雲魚は居ないが 鰯も泳ぐ銀杏の 木の葉が 色づき 秋模様色んな秋が やって来た色んな秋が やって来た 詩人〜今人…童謡…
2016.08.31 13:17太陽と月の摩訶不思議…西に傾いて 真っ赤になって 沈んだ 太陽 カラスと一緒に 静かに 山の中に 消えて行く…山もカラスも 丸焼けにならずに 太陽だけが消えていったきっと 地球が出来て ずっと この調子不思議な太陽…どこいった…夜には 月が 東の海から 上がってくる水にも濡れてない 雫も垂れてない冷たそうな 乾いた月が ゆっくり形を変えながら上がってくる 夜なのに 街灯みたいに 街全体を 優しく 照らす太陽みたいに 明るくないけど夜には とっても お似合いの月太陽と月とが お見合いする日があるのも…不思議な 不思議な 摩訶不思議… ...
2016.08.30 10:45瞬きする間に…夕暮れの 瞬きする間にあの山の上の 夕焼けの色が仄かに 色づいたのが 何も言えずに 切なかった夏の山あいの 谷間を流れる 涼やかな風が 部屋にいても 感じる季節がやって来て そっと なにげに 夏休みの終わりを告げるあの 儚い 蛍の光を見た 切なさとは違う秋寒い 季節の到来が いやおうなしに あたりを寂しく包み程なくして 虫達のオーケストラが 聞こえ始めたら 秋の気配のする日の暮れの 寂しさをとても 優雅なものに してくれた 詩人〜今人…
2016.08.28 03:08”秋って”小さい秋 あなたの心に見つけた…小さい秋 ほら そこに 見つけた落ち葉を踏みしめたら秋が 小さく 跳ねた空には 秋の報せの雲が 優しく漂う秋って 寂しいけど人の温かさに 触れる事が出来る 素敵な季節…そんな 秋よ はやくおいで 詩人〜今人…
2016.08.12 13:15虫の音と手鞠…部屋に 静かに流れた風が 耳元に届くと秋を足早に知らせる 虫の音が 夜風に誘われ 入ってきた季節は 気づかぬ 猛暑の中でも 少しづつ歩みを 進め 鳴く虫の調べが 詩集を読むのには 感情が溢れて 心地よい でも 私が感じた 胸の内から来る 夜の寂しさは秋の 小さな知らせが 手鞠をつくようにやってきた事を 私に教えてくれるまた この季節がやって来た秋の祭りが 近くなると 感じる想い肌に感じる 秋の寂しい 気配 詩人〜今人…
2016.08.09 08:20詩とともに…ここに来るまでに…いくつの暗いトンネルを…抜けてきたんだろう…人の手を借りながら…いつも 入り口まで…付き添ってもらいながら…トンネルを抜けてきた…その度に…人の心に触れ… かけがえのない…優しい想いに…出逢って生きてきた…そして…水なしでは生きられない…魚のように…これからも深く…人と関わり…生きていくだろう…願わくば…清らかな水に…私は…出逢いたい… 詩人〜今人…
2016.08.07 08:51雨雲の向こう…雨雲の向こうにある…空には青空が見え…雲が…そびえ立ち…入道雲の全体が ハッキリと見えてくると…雲の塊が…男らしく 雄大に見えた…そのあまりの白さ…大きさに…空の向こうに…夏にはない雪山を…見ている様だった… 詩人〜今人…
2016.07.31 06:29心の中…空は こんなにも青い空なのに…心は 少し鉛色…海は あんなに広いのに…心は狭い箱のよう…山はあんなに大きいのに…心は砂場の山のよう…川はあんなに流れが早いのに…心は淀んだ淵のよう… 詩人〜今人…
2016.07.29 02:04自然の理…閉鎖された 建物から見える 空は…気持ちを落ち着かせてくれる…流れ行く時間とともに…雲は左から右に流れ…はぐれて流れたり…くっついたり…消えていったり…様々な姿をする…流れ行く 雲には 時間などなく…あるのは 悠久の変わらぬ空だけ…目まぐるしく 変わっていく 世の中で時には 晴れたり 曇ったり 雨が降ったり…時には雷雨が来たり…人の心の様に…移り変わっていく…何を見ても…人との理が…絶えず 自然と密接する…自然のリズムに合わせて…ゆっくりと…進むといいと…今見ている…空が 私には そう言っている様に見える…あなたも もし 迷う時があれば…自然に身をまかせるといい…身近な空や海や山や川や風や雨にまで至るまで伝わる物すべての 答えにも似た…自然の想いが伝わ...