2017.06.01 02:33笑っていた…あの日の海は夏の焼けた石が転がる 昔の浜辺いつものように可愛い年下の友と海辺で遊んでたそこに 浜辺に来た 同級静かだった海に 二人の友達が ニタニタしながら 近寄って来る近寄る 無邪気な二人私を深みに追い詰め頭を押さえたそして…僕を 水に沈めた…パニックになり塩水が開けた目に入り込むかすかに見える無数の手 光る鈍い青空暴れて 口から塩水が泡と入れ替わりガボガボと入り死ぬ…抵抗が弱々しく体中の筋肉の緊張が解けたその時 真っ赤になった目が空を仰いだ笑う事しかしない二人が 恐ろしく命を亡くす瞬間僕は大量の塩水を飲み喋ることさえ 出来ない 去って行く 二人の後ろ姿は 明らかに笑ってた何事もないよ...
2017.05.19 02:06待合室…車の整備で 待合室音が狂乱 歌と宣伝とがなり叫ぶまるで パチンコ屋低い自我の声は 低くて妻にすら 声は届かぬこの中で 唯一気にしないのは子供達 保育園の賑やかな 遊びの中で育っているのが当たり前で 気にもしない私は頭が割れそうで右から左に 音が劈き冷静さを装いながら私の精神はザワザワしながらただ 座って 詩を書く騒ついた 音はもはや半狂乱 叫びに似たこの中で 働く者は私にとっては違う世界の 生き物でしかない…詩人〜今人…
2017.04.15 02:40息子の歌声…賑やかな 息子の歌声たった5日しか経ってないのに帰って来た 家が途端に 明るくなるまるで 一陣の風が 部屋の端から 端まで 走り抜けていくよう家族がいるのは 本当に幸せな事だと 改めて思い知らされるこんな 気持ちを抱けるのは幸せな事だと 思う世界では あらゆる命が無情にも 突然 命を奪われ あり得ないことが 実際に起きている 私には 声にも出せない悲しみの声が 聴こえる気がするこの小さな 両手に入れた小さな幸せの光を守らなければ… 悲しみを背負った誰かの為に幸せにならなければ…詩人〜今人…
2016.12.04 20:40悪夢…夜見せる悪夢は怖いけど強くしてくれてるんだ…強くしてくれてるんだ…自分の心臓を握りつぶすように負けないように 負けないように激しく胸打つ 赤黒い心臓をの鼓動を止めるために 私は 歩く 歩きながら 大事な大事な人を護りながら 心臓を握り締めて私は 弱い人を護る 私のために 人の為に 詩人〜今人…
2016.11.24 17:24悪夢さんよ…悪夢を見せる 夢の化け物へ俺はお前達の 遊び道具じゃねぇての見せるなら 亡くなった人を出すな大の親友の辛い顔見せんなお花畑で 花を見てる夢でいいってのもう一回言っとくがお前達の遊び道具じゃないよく人見て見せろ まっとうに生きてる人間に見せるゆめじゃねぇ それじゃあな 悪夢さんよ 詩人〜今人…
2016.09.27 11:47心の中の闇が…心の中の闇が また 動き出した眠っていてくれればいいのに私の中のもう1人の私があばれている伝わらなくても 伝えなくちゃ行けないそれが 私の想いなのだから…彼は 私を怖がらそうとしていて私は 何故か 涙がジワっと溢れてきますまるで 鬱に操られているように私の心を弄んでいますでも 私は負けない 前に進むんです もう 闇を見るのは 沢山だから 詩人〜今人…
2016.09.21 03:10幾千の屍の山…幾千の屍の山を這いながら 蛆虫は手を這い上がり 靴から上がってくる 奴らを振り払いながら 狂気にも満ちた 無情の死の世界 屍の世界は 今までの戦争で亡くなった人の悲しい世界…人種は混ざり 混ざらないのは悲しい涙と血だけ…亡くなって行った者の弔いを祈りながら山の先の出口に向かう 死者は何も語らず何も 動かず…ただ 転がるだけ口が開き 喋るかと思いきや 出て来たのは内部から来たゴキブリの群れそんな中 生きることを選び 進んで来たここは 地獄ではなく 現実と地獄の狭間の世界 生きるものなんて いやしない無情が支配する 悲しみの世界 ...
2016.09.19 09:00安心な闇の檻の中…人を傷つけたら 我が身に返ってくる 人は知らず知らずに 人に恨まれている特別な 優しさが人を傷つけることもある冷静さは 何処かに 持たないと我を失う人の中には鬼とゆう 闇が住んでいる 夜になればなるほど 闇が怖くなくなる夜の 静けさは 安心とゆう 闇を植え付ける次第に 闇に取り込まれていき やがて暗い中でないと 自分を癒せなくなってくるカーテンは閉められ 闇の檻の飼い犬になる自我は崩壊し 再生を繰り返す毎日を夢む 詩人〜今人…
2016.09.16 12:47海の姿は変わらず…何世紀も変わらず 海の姿はかわらずいるんだ母に抱かれているような 海の記憶を聴いたことがあるかい私は 漁師の息子… だから 聴いた事がある陸が周りに 見えない 沖の黒潮にある母なる胎内に 潜った事がある…光の帯がオーロラの様に 黒潮の流れに 溶け込むように きらめき映るクラゲたちが浮遊する…幻想的な世界に困惑は覚えなかった耳に聞こえるのは 海の記憶の音が脳の中に 語りかけてくる 解読不可能な海の誕生からの 生きてきた記憶の音底の見えない 世界は異世界だった 人はその母なる海に挑戦する 人の限界を試すために 海に人類を知らしめる為にしかし 夜の闇夜の海に恐れてはダメだ 海は二つの顔を持つ無闇に命をさらって...
2016.09.13 07:00世間は怖い 怖いやけに騒がしい 世間は怖い 怖い田舎の生活も 嫌気がさす山は何もしゃべらず 夏を忘れたさよなら蝉が 1匹悲しくないている近所の猫に 彼女ができたらしい妻の寝顔が 幸せを絵に描いたような顔で いてくれる事で安心する…幸せなんて 平凡でいい 今が大事… 詩人〜今人…
2016.08.22 14:42闇夜にまぎれて…月の出ない 窶れた闇夜に その悪意のある姿を 闇の中に 溶け込ませ消え失せ 消えていく 存在がいる…見えない 黒い影は 誰もいない 夜の街を 徘徊する…暗闇の蝙蝠のように その黒々とした翼を 音もなしに羽ばたかせ 人の魂を 探しながら 飛んでいる夜には 決して 死にたいなどと呟かない事だ…魂を引き抜く為に そいつは 近くの闇に 音もなしに 潜んでいるその 類い稀な耳で 声を拾い夜空を羽ばたいているのだ…そして 闇で 聞き耳を立てて ソーッと近づいてくるヤツは そこまで来ているのだ… &...
2016.08.16 06:24闇の森の世界から…私は あの眠れぬ 見えない闇の森の世界からまだ 抜け出せていなかった日は陰り 鬱蒼とした 黒い荊の木々の迷路を傷つき 震えながら 歩いたあの日々が 蘇る得体の知れない 闇の恐怖は 私の背後から手を伸ばし…私は 逃げながら払いのけるのに 精一杯だった あの言いしれようのない不安と恐怖は 私の体を 闇で覆い尽くさんとしていた…黒い手が触れるたびに 私の体を蝕んだまるで 満月を闇が覆い尽くす皆既日食のように…そして 深淵なる 深い闇の世界の自分も 今の自分をも 全てを受け入れる事が闇から 逃れられる 唯一の近道なのを 私は 気づいた…闇を慈しみ 闇に愛情を注いだ者だけが本来の自分を取り戻す事を知った…全ては ...