2017.05.14 13:16真っ青な空…真っ青な頭の上 白い綿菓子宮沢賢治さんを想い自然の中に身を投じ耳で風の音を聞き肌で 触れる風草木が震え春から初夏に近づく 山々真っ赤な蛇苺に懐かしさを感じ野に咲く花に生きている実感を感じる心象スケッチ心で見る 自然の優しさ温かさ命は煌めきに溢れ生きる命が跳ねている妻が呼ぶ声娘と息子が探す声呼ばれたら生きている実感に溢れ 無の自分から父親に戻る…自然が呼ぶ自然が 好きだから…その風 草の重なる音蜂の羽音幸せの 実感に生きるを感じるままに…詩人〜今人…
2017.05.11 23:28切り株…森の中に 切り株が切られたばかりの 切り口からは 樹液の血が染みいでる宿していた 樹の命切り口は 時を経て苔に生され虫が住まい生きる 宿主を宿す小さな 木の実芽を出し魂を宿す何故に私だけが切られるのか考えすらせずなりゆくままにそれすら自然に任せて 人も樹も生きている詩人〜今人…
2017.05.10 13:58蛍の命奪う…蛍の命を奪うハザードランプに群がる 蛍の光光の力を明滅し命が消えていく蛍の光に 感動して 人は知らないと 過ちを犯す切なげに光る 蛍の光命をかける 蛍よ命を削り 死を早め可哀想な事をした もうしない 儚い命を使わせ光らせていた君の光の魂をもう2度と奪いはしない 健気な 蛍よ…優しい光を今年も見せておくれ… 命の限り 光り輝いて…詩人〜今人…
2017.05.08 13:07草むらに…草むらに踏み込むとトノサマバッタが跳んだ少し先の 草が下がったそちらに 近づくとまたまた 跳んだ捕まえようにも怖くて掴めずトノサマバッタも捕まえられまいと空高く 飛び跳ねた野原の草に 飛ぶ姿が勇ましいその姿を 見ながら私は 夢から醒めた詩人〜今人…
2017.05.03 00:07命の中で…掘り返した田んぼに水を入れる前の匂い小さい頃にうなぎを釣りにいくのに畑で掘り起こした 土の匂い大地の仄かな匂い土を食べ 生きる ミミズの匂い 懐かしい 子供の頃の匂いの記憶 優しい 香り命を育む 土の逞しさ母なる大地 重力を遮る厚い土の上に立つ掘り起こしたばかりの土は優しく 足を包む ここで 米は育ち 野菜は育つ 小さな生き物達の力を借りて生きている土は生きてる川の水も 海もその中で 私たちは恩恵を受けている時に自然に怯えながら怖さを知りながら 生きていく 私達… 感謝致します…生きている事に…詩人〜今人…
2017.04.03 09:08 燕の巣… かなり昔である 春の燕の巣を石を投げをして 落としていた 子供らがいた親鳥は駅の入り口で8の字を描きながら 飛び回っていた真下には無残にも 苦労して 育てていた 子ツバメ数匹と田んぼの土で作った 巣が 悲しくコンクリートに打ち付けられていた私は車からおり 命の大切さを諭しながら その子等の親をまった数匹のうち 一羽だけ辛うじて生きていた このままではと思いダメだとわかって 連れ帰ったしばらく 育てながら懸命に育て 羽も生えたがやはり 自然を育てるのは難しかった私は 辛さと...
2017.03.30 11:26生受…日差しを避けながら 風に煽られながらも モンシロチョウが菜の花畑を 飛んでいるヒラヒラ上下左右に揺れながらその白い小さな体と翅で パタパタ危なげな動きで 飛んでいく姿が 儚げで 見ていた私も ハラハラしていた目から見える複眼には 花畑はどんなに映っているだろうか?あの フラフラする行動で 恋をして風に煽られ 雨に翅を濡らし子孫を残そうとする モンシロチョウが 私には不思議だった一生懸命オスがメスを誘いながら 止まる時を待つ その瞬間が 実に奇跡とも思える 瞬間が見えたろう広い場所で 雌に恋をして二匹が触れ合う その時は神秘すら 私には 感じられる刻が止まる瞬間 蝶の恋は自然の流れが止まり...
2016.09.27 06:55アダンソンハエトリグモ…トイレヲ パトロールシテイルアダンソンハエトリグモキョウモタビヲシテイル トコロニデアッタピョンピョン ハネナガラ ドコイクノエサハ ソチラニハ イナイヨダイドコロノ ナカニ イマスヨッテ コエカケタケド シラヌゾンゼヌキョウモ ウチノナカヲ タビシテクレテアリガトウ ドウチュウ ムスメニミツカッタラ コエカケマスガキニシナイデネ 詩人〜今人…
2016.09.25 22:38夜明けに目を覚まし…朝の明るい 夜明けに目を覚まし時折聞こえる 近き海の さざ波の音に耳を傾け虫達の優しい音の奏でる 音楽会に耳を澄ませながら 空と言うスピーカーがその音の優しき調べを増幅させているそう コンサートホールに1人でいるよう音が住宅の壁に反響して 鳴り響き 眠れない心は和みを知り また 眠りに誘われる魂は 震え その音楽を 静寂の中で聴いた私は 野原にでも 寝ているように眠りの世界をひたすら楽しんだ 詩人〜今人…
2016.09.14 05:59モンシロチョウ…私は どれだけの人が見てくれているのかに こだわり過ぎた 私の詩は誰のものでもない一人一人の心に 集まる モンシロチョウのようになりたいヒラヒラ幸せの鱗粉を 振りまきながら皆さんの心に残れるような命の欠片になりたい詩人なんて! なんて言わないで… 詩人〜今人…
2016.09.04 03:30秋桜が咲き乱れる…秋桜が 咲き乱れる 一つの花になりたい数多い花の中で たった1匹の蜜蜂に出逢い ともに揺れながら 秋の風を感じ咲いている事に 誇りを持ちたいそして 誰かの 心を癒しながら 花になって良かったと 心から想いながらあの秋桜畑の ピンク色した 花びらになって散りゆく その時まで 太陽の光に恋をして咲いていたい そして 種になり その次の年にも 同じ場所に 咲けるのなら 私は 咲き乱れるうちの 一つの花になりたい 詩人〜今人…
2016.08.28 10:17竹藪と蚊…激しく揺さぶる 竹藪の前で 藪蚊が 血を喰らおうと 飛んできても行く手を阻む 風の盾に どうする事も出来ぬのに あの 樹の蜜を吸う 蝉の様には 血は吸えまい生足 淋しそうに 目で追いながら風下に 流される 吸血鬼血を吸えない 藪蚊は ただの 雄の蚊にしかみえぬ血を吸えたら ややこが 産めるのに夏も もうすぐ 終わるのに… 詩人〜今人…