雨の降る中 黒い傘をさし
黒ずくめの男が 薄暗い電灯の下で
傘を回しながら 片足で回り 踊ってる
笑いもせず 無の表情で 回りながら
時折 傘を上にあげ 片足で飛んでいる
あれが 自分しか見えない 死神に見えるなら
私は もう 命は短いだろう
私を見に来て 誘いに来たのか
それとも 何かの暗示なのか
黒い傘は 雨を弾きながら くるくる回る
私を見ながら ゆっくり ゆっくりと
薄暗い 電灯の下で 回りながら
ただ 何も言わずに 回りながら…
薄暗い中 同じ行動を繰り返す
私は なにも言えずに ただ 黙って
それを 見ていた…なにも言えずに
回る傘を黙って見ていた…
降り止まぬ 雨とともに…
詩人〜今人…
見えない世界は 自分にしか見えない
不思議な世界は 何処にでもある
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