ある季節外れの話である
秋の朝から 小さな頃 ローラースケート履いて
遠い 椎の実を取りに 袋をポッケに詰めて
ゴゥゴゥいわしながら 四人の年下の子を
引き連れて 良く山に行ってた
秋にはそうして 季節にあった遊びをしてた
たまに 犬に追いかけられて 焦ったり
坂道を 風を切りながら下ったり
ある時は 急な坂道に 怖気付いたりしながら
小学生の僕達は 小さな冒険に行ってた
大きな 大きな 椎の木に 圧倒されながら
無数にある 椎の実をたまに 生で食べたり
虫が穴食ってるのを見つけて 見分けたり
袋いっぱいにしたら 元来た道を
ゴゥゴゥいわしながら 帰ってた
まだ 光GENJIが流行ってない時代に
僕らは ローラースケートを使ってた
時代のお話である
帰ったら フライパンで炒りながら
アツアツを 手で割りながら食べた
だから 椎の実には 懐かしさを感じる
今はそんな子さえいない
街の露店で 売られていた 一袋の椎の実は
以外と500円くらいはしてた
ちなみに 足は常に次の日に
筋肉痛に襲われた事はゆうまでもない
でも あの大きな椎の木は
今でも あるのだろうか
ふと 昔を思い出すのである
小さな娘達に 教えるのも
親の小さな冒険話を教えるのには
今の小さいうちの方が
いいのかも知れないと思った
詩人〜今人…
昔話は 沢山ある
たまには して見ようと思う
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